GBLシーズン9振り返り、あるいはマジでいい加減にしろNiantic

2021/11/23 20:31

今期もどうにかレジェンドに到達することは出来た。が、正直なところ達成感よりなにより、Nianticに呆れることのほうが明らかに多かったので、例によってその事を書く。

差し込みやフリーズが酷すぎる

シーズンも終盤になってハイエンド端末のPixel6 Proに変えたことで一部はマシになったが、結局はサーバー側の処理に問題があるようなので相変わらず一方的な差し込みのオンパレードで負けたり、開幕フリーズやどちらかが技2を撃った後のフリーズで負けることが本当に多かった。

最悪だったのはリトルジャングルカップの期間で、レーティング2800台半ばに達した後、3日間に渡ってこちらの死に出し差し込み回数0、相手はなぜか同発を取らずに差し込み成功、その後のタイミングをずらした技2にこちらは差し込めないという事が頻発、その後も同様の傾向が続いてそれだけでレーティングを思いっきり落としていた。

開幕硬直はシーズン通じて酷く、再起動した直後であっても発生する有様で本当にどうしようもなかった。機種変更後は幾分マシになったものの、11月初週のメンテナンス明けから何故か悪化、結局再現性不明ながら再起動直後のハイエンド機でも容赦なく開幕硬直する事象が発生するようになった。

それ以外にも不具合は無数にあって正直書ききれないが、次のシーズンに果たしてどの程度改善するか?現状では期待薄だ。

いい加減Nianticはグレーゾーンの行為に向き合え

以下は俺がこれまでにNianticに対して問い合わせた不正に関する質問だ。

・規約違反である解析情報を利用したツールやWebサービスを利用してGBLのための厳選や研究をする事が規約に違反するか?
・複数アカウントや位置偽装を行っているプレイヤーと知りながら、そのプレイヤーとポケモンの交換を行う事は規約に違反するか?
・いつでも冒険モード中に振り子と呼ばれるデバイスにスマートフォンを設置して歩行距離を稼ぐ行為が一部で横行しているが、これはチートと考えているか?

なお、これらの問い合わせにNianticからは一切なにもまともな回答は来ていない。それどころか何が具体的な規約違反になるかは答えられないときたものだ。

正直な所、これまでは所詮はゲーム内の換金性のないデータにしか関わらない事ではあったので、複数アカウントや位置偽装を通報しても何もアクションがなくても諦めていたし、振り子についても俺はやらんが公式が何も言ってこない以上は非合法とは言えないし、何ならシーズン9の途中までは俺もシミュレーターや個体値チェッカーで研究していたので、厳密に考えれば同じ穴のムジナである。

が、先月のWCSへのポケモンGOのPvP採用発表で全てが変わってしまった。

WCSでは賞金が出る、つまり今後はポケモンGOのPvPがリアルの金品のかかった競技シーンと地続きになってしまったわけだ。この状態で規約上のグレーゾーン行為が明確にされず、Nianticの胸先三寸でイリーガルになる行為で利益を得る行為が倫理的にどうなのか?この点について「自分はWCSには出ないから」などという言い訳は通用しないし、無関心で居ることも許されないと考える。プロアマ問わずスポーツをしていて「自分はドーピング問題には関心がないのでどうでもいい」などと言ったら不見識極まりないし大問題だろう。

俺は絶対に正しい行為だとは思えないので、シミュレーターも個体値チェッカーも使うことをやめたし、散々シミュレーターを回して立ち回りを覚えたポケモンの使用を辞めている。勿論この結果として色々不利になってはいるだろうし、後半戦の苦境はこれに起因している部分もある。

結局はポケモンGOの内部で完結する情報だけでは高度なゲームプレイにはまったく足りないこと、それらの補完が規約違反なしに作れないツールやサービスに任せられていること、公式がこの問題から目を背け続けている(あるいはそもそも知らない)ことが問題であり、はっきり言えばNianticの怠慢によりフェアなゲームプレイと規約の厳密な尊守が不可能になっていると言える。

そもそもNianticは不正対策を真面目にやっていないのでは?

ポケモンGOにおいて一番ポピュラーな不正行為は複数アカウントだと思われるが、これは電話番号と紐づけたSMS認証を実装し、1つの電話番号につき1つのアカウントだけがアクティブにできるような仕様にする事で、根絶はできないにしてもかなりハードルを上げることができる。

スポンサー相手のビジネスを考えれば複数アカウントでのユニークプレイヤーの水増しを厳密に取り締まる事は極めて重要だと思うし、上記の通りかなりの効果が見込めそうに思えるが、今日に至るまで実装されていない。

勿論不正は複数アカウント以外にもあるし、それらに対してNianticも何も対策をしていないわけではないのは知っているが、その一環の不正検知プログラムがとんでもない代物で、定期的に誤検知で無実のプレイヤーがアカウントを一時停止されたり、酷い時には永久停止されている有様だ。

賞金の出る大会に繋がるGBLにおけるグレーゾーンが完全に野放し、いくら問い合わせても具体的に何がNGなのか回答なし、それどころか明確な規約違反のプレイヤーを通報しても何もアクションなし、そして先に書いた通り無実のプレイヤーが誤検知で被害を受ける。これで真面目に不正対策をやっていると言われても、ふざけるなとしか言いようがない。

Nianticはどうするべきか?

WCS開幕前に、最低でも以下の事についてはやって然るべきだろうと思う。

・SMS認証の追加による複数アカウント対策。
・SMSで認証されていないアカウントやBANされたアカウントと交換したポケモンのPvPなどでの利用の凍結。
・差し込みの挙動の統一。
・シミュレーターや個体値チェッカーのWebサービスなどをいっそ公認し、GBLのページなどからリンクする(ポケモンGO内部から直接アクセスできれば最高)。それが嫌なら同様のサービスを公式で作る。
・これまでグレーゾーンだった振り子の明確な禁止。

これらをやっても、既に振り子で稼いだりとか不正プレイヤーと交換距離を活かして稼いだりした飴XLはどうするのかとか、問題はいくらでも存在するのだが、多分何もしないよりは幾分マシだろう。

とはいえ問題は、Nianticはこういった問題が存在する事にすら気がついてなさそうなことなのだが。ヘルプからの問い合わせはまったくといっていい程機能しておらず、実質何かバグで損害を受けた時にレイドパスを1枚貰う窓口にしかなっていない。そして現状でNianticが唯一耳を傾けるポケモンGO界隈のインフルエンサーがこういった問題に取り組むとは到底思えない。何しろ誤BANで多くのプレイヤーが酷い目に遭っている中、その事を完全にスルーしてポケストップの距離について喚いていた連中だからな。Nianticと同程度には期待できない。

俺個人に関して言えば、シーズン10以降もGBLに参戦する気ではある。GBLのサービス品質はクソ中のクソだし先に書いた不正やグレーゾーンの問題も最低最悪だが、他のプレイヤーと切磋琢磨する事自体は楽しいからな。とはいえ、いつまで続けられるかは正直わからない。楽しい部分の1つである細かい研究を、前述の理由で停止してしまっているし。

Nianticがもう少し、競技ゲームというものに誠実に向き合ってくれればよいのだが。

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Chikara Kuwata@Return0 Records
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