GBLシーズン7振り返り、あるいはいい加減にしろNiantic

2021/05/30 01:14

今期もシーズン6に続いて無事レジェンドに到達できたが、正直俺は物凄く怒っている。どのぐらい怒っているかと言うとそうだな、フリーズ祭りで爆下げを何度も食らってレーティング2900台から何度も何度も突き落とされた悪夢のシーズン2の時と同じかそれ以上に怒っている。

レジェンドに到達した速度自体はシーズン6よりもむしろ速かったが、仕事で休日作業が重なったり、そうでなくとも残業多めで忙しかった結果、相当心身ともに疲弊していたので全体的に見れば凄く辛いシーズンだった。相変わらず遅延の問題は一切解決しておらずむしろ悪化しており、その点でもフラストレーションが溜まりに溜まったというのも大分しんどかった。

そんな中でレジェンド到達の原動力の1つはコミュニティディで焼き尽くすを覚えたファイアローだったが、これも前後の週が両方共休日作業が入るぐらい忙しかったのに、コミュニティデイの日だけ奇跡的にスケジュールが空いていたという幸運に恵まれたのと、例によって妹と適当に交換したヤヤコマがキラ個体&ハイパーリーグの相棒なし実質1位になるという引き運があったおかげだったりする。

何にせよ今のルールなら十分レジェンド狙えるだけの力量は付いたかなと思える一方で、やはり今のGBLはいろいろおかしいというか歪と言うか、Nianticはやっぱり会社として相当どうかしてると改めて思ったシーズンではあった。

で、ここから本題。以下は俺が怒っている理由のいくつか。

いい加減もっとテストしてからリリースしろ

俺はプログラマーなので「バグのないソフトウェア」というのがどれだけ困難なのかは知っているし、ネットワークが絡めば尚更というのも知っているが、その前提を置いた上でもポケモンGOの不具合の酷さは目に余る。

カントーツアーで有料チケット未購入者でもイベントに参加できるケースがあったという論外極まりない不具合を見れば、どれだけ重要な機能やイベントでもテストやデバッグが極めて不十分なのは火を見るよりも明らかではあるので、GBLが不具合だらけでも別におかしくはない。Nianticは企業として明らかにおかしいと思うが。

・シーズン7前半の時点でマスターリーグクラシックのPL40.5バグが未解決。後半には解決したが、1.5シーズンもこのバグを修正できなかったという事実は残る。
・シールド貫通バグが未だに残っている。
・ノーマルアタックが4ターン技になるバグが残っている。
・スペシャルアタックのダメージが入らないバグが残っている。
・攻撃力や防御力を増減させる効果が、時間切れ交代で継続する。次のリリースで直るらしいが、一体どれだけ放置されていたのか。
・試合開始と同時にホワイトアウト、あるいは試合自体が始まらずに負け扱いになるバグが残っている。
・レトロカップでリージョンフォームが出場できない場合、原種も出場不能になっていた。
・レトロカップに何故か一部プレイヤーは鋼・フェアリー・悪タイプを選出できていた。
・これらレトロカップの不具合は迅速に修正されたものの、twitterですら不具合の告知なし。
・メルメタルが馬鹿力を使うとスペシャルアタックや交代のボタンが消える。これは修正もアナウンスも迅速ではあったが、プログラマー的には一番謎な不具合(常識的に考えれば共通処理の組み合わせでしかないはず。)
・マッチングキャンセル対策のアップデート後、明らかにメモリリークを起こしているようで、連続してGBLをプレイしていると動作が異様に重くなる。端末によってはアプリケーションが強制終了される。
・その他色々。

大体毎シーズンネットワーク起因のバグが据え置きで続投、新規のクリティカルなバグが入れ替わり立ち替わりというのを繰り返しているが、シーズン8はどうなることか。特に最近のアップデートでの端末起因の遅延やアプリ落ちの多発は相当問題だと思うが、Nianticが果たしてこれを直すのかは不明、というかそもそも不具合として認識すらしていなさそうではあるが。

いくつかのバグは何をどうしたら起こるのかまったく分からんバグなので、プログラマー的な観点からは内部の作りが相当マズくなっている気がしなくもないが、真相は闇の中だ。

いい加減プレイヤー間のリソース差の問題と向き合え

シーズン6で飴XLによる上限突破が解禁された結果、シーズン7においては特にハイパーリーグでXL強化されたポケモン(通称ムキムキ)が蔓延る形となり、そのXL強化競争に適応できたプレイヤーとできなかったプレイヤーで明暗が分かれる傾向になった。俺はまだ辛うじてXLの恩恵を受けている側の人間であるが、現状はあまりにもアンフェアであると言わざるを得ない。

そもそもレベル10からGBLに参加できるのに飴XLがレベル40になるまで入手不能というのは制度として破綻していると思うのだが、Nianticは一体何を考えているのか?スーパーリーグはまだ飴XLの影響が少ない部類ではあるのでマシだが、ただでさえスーパーリーグよりもハードルの高いハイパーリーグはもはやライト層には手の届かない域に達しているように見える。

またハイパーリーグ以外ではレトロカップが酷く、俺はレトロカップ前にレジェンドに到達したので適当に遊んでいたが、お巫山戯が過ぎてレーティングがエキスパート帯まで落ちたのでパーティぐらいは真面目にやるかとミュウ+ベロリンガ+αのパーティを組んだ所、通常技のカウンティングや交代受けは適当、CCTも適当、裏にカウンター族がいなさそうでミュウで突っ張りたくなかったら雑にベロリンガを投げて後は流れでみたいな適当プレイで4日でレーティングが300以上上がり、流石にXL強化ベロリンガを使って相性補完取るだけでこれはあんまりだと思った。

勿論飴XLなしでは絶対に勝てないわけではないが、飴XL強化されたポケモンの優位性については、多くの強豪プレイヤーの選択肢という状況証拠がある以上は簡単に否定できるものではないだろう。もしも飴XLの優位性を否定するなら、メタゲームを分析してナッシュ均衡を割り出し、XL強化ポケモンが支配的な戦略になっていない事を示す必要がある。GBLが典型的な混合戦略ゲームである以上はナッシュ均衡が存在するはずだが、誰もやっていないし当然俺もやっていないし、そもそもできるとは思えないが、こういう話はこのような厳密性を欠いてしまえば単なるお気持ち表明以上の何物でもない。であれば、プレイヤー間の選択肢の不均衡は競技としてフェアではないという一般論に落ち着かざるを得ない。

元よりスーパーリーグのデオキシス格差やトロピウス格差も延々放置されているので今更な話ではあるが、XL強化というパンドラの箱が開けられた結果として、Tier1ポケモンの巣へのアクセスやコミュニティデイなどイベントに参加できるかどうかで勝負の土俵に上がれるかが相当決まってしまう状態になっており、正直これが対戦ゲームとして健全だとは到底思えない。

そもそもの話としてコレクションゲームと対戦競技は水と油で、TCGやDCGでは新規と古参の資産格差がしばしば問題になる。この問題は例えばMagic:the Gatheringのスタンダードのローテーションなど、カードプール自体をリフレッシュして新規と古参の資産格差が定期的にある程度リセットされる仕組みを導入している物があったりするが、ポケモンGOは今の所資産格差が開くばかりだ。特に星の砂の格差は如何ともし難い。

長くゲームをプレイして、結果としてサービスの存続のためにお金を落としてきたプレイヤーが有利になるレギュレーション「が」存在する分には大いに結構だと思うが、それしかないのでは新規のプレイヤーがモチベーションを維持するのは難しいように思える。(注:「新規の部類だけどめっちゃ収集やレイドをガチってレジェンド行ったよ」みたいな事を言いたくなったお前、俺はお前個人のミクロなことは何一つとして話題に出していない。俺はマクロの話をしている。)

最近は経験値バラマキイベントが多く行われているし、GBLで必須度の高いポケモンを収集できるイベントも行われているし、今年のGOフェスはその点でもかなり熱そうなイベントに見えはする。この点で「なんだ、Nianticも新規が戦力を揃える機会を与えているじゃん」と絶対に考えてはいけない。ここで考えるべきは、今のこの気前の良いイベントの数々が終わった後に始めた新規プレイヤーがどうなるか、という事だ。

そのようなプレイヤーが今のGBL勢に追いつくのに必要な時間がどれほどあるのか。格ゲーならゲームを買えばキャラクターは基本的に全部揃うし、後は本人の練習次第だ。TCGはカードを揃えるのに金こそかかるが、払える金があるなら戦力を揃えるのはあっという間の事は多い。対してGBLの育成難度は異常と言っても良い。

GBLのスキルの一部、例えばCCTなどは原理を聞いてやってみればターンずれのない対面ならアホでもできるレベルなので、せいぜい格闘ゲームの中足波動ぐらいの難度しかないだろう。しかしポケモンGOでは「あなたは新規プレイヤーなのでリュウを手に入れるには半年ぐらいかかります」「あなたはイベントに参加していなかったので、あなたはガイルが使えません」と言われ、テクニック以前に選択肢がなくて戦いに参加できない。これのどこが健全なんだ?最近のスマホゲーはそんなもんだって?じゃあスマホゲー自体がPvPとして不健全と言うだけの話だ。

緩和策はいくらかあるように思える。シーズンが長くなったんだから半分ぐらいはクラシックルールだけでやるとか、レンタルポケモンを1シーズン数体までポケコインと交換で使えるようにするとか、飴XLでの強化はレベル40以降で解禁するにしても飴XLの入手自体に制限は付けないとか、古参プレイヤーの優位性を0にする事なく新規プレイヤーでもある程度参加しやすくする方法はあるはずだと思う。シーズン7のスーパーリーグリミックスでライチュウをBANにした痴愚の集団にそれができるかは別として。

いい加減トレーニングモードや詳細ステータス表示モードを付けろ

ポケモンGOはポケモンの詳細なステータスなどを意図的に隠蔽し、大雑把な数値だけしか出さないという設計になっている。ライト層だけが相手ならそれでもいいし、事実レイドとジム戦程度ならそれでまったく問題ないと思うのだが、対戦となると話は別だ。

俺達はどの個体値なら有利不利が引っ繰り返るのか、どのタイミングで技を撃つのが最も効率的なのか、相手の交代にこちらも交代して後追いする場合にどれだけの反応の猶予があるのか、あるいはどれだけ交代前のポケモンで削れば安全に後追いできるのか、そういった事をどう考えても規約違反である解析情報をベースにしたWebサービスなどで研究している。

普通に考えれば俺を含めたPvP勢の大半は他のゲームならチーター扱いされて何かしらのペナルティを受けなければならないと思うが、この点についてNianticに問い合わせた所、所謂ナイアン構文の謎の回答が返ってきて埒が明かなかったのは以前書いた通り。

俺達のやっていることは非公式かつ規約違反の疑いが濃厚なサービスを使わないプレイヤーからレーティングを搾取している行為に他ならないのだが、一方でそういったWebサービスやWebサイトを参照しないとノーマルアタックのチャージ量やスペシャルアタックのゲージ消費量の正確な量がすら判らないというのはやはりゲーム競技としておかしいと言わざるを得ない。2000年代のゲームならまだしも、今はもう2021年だ。

まあGBLに限らず公式のアナウンスが大抵何かしら間違っていたり不正確だったり分かりにくかったりするので信用ならず、結局は攻略サイトを見ないと正確な情報や分かりやすい情報が手に入らない、プレイヤーが運営を介護する状態になっているので期待するだけ無駄に思えなくもないのだが。

個別の技の調整とか、シーズン8のハイパーリーグリミックスのBANリストとか、そもそものレギュレーションの話だとか、まだまだ文句は腐るほどあるのだが、とりあえず現状でクリティカル過ぎる問題3つについて文句を書いた。シーズン8も多分参加すると思うが、俺がこうして付き合っていられるうちに上記の問題のどれか1つでも解決するか?今の所は期待薄だ。

ギフトサポートする

Chikara Kuwata@Return0 Records
その他の投稿
GBLシーズン9振り返り、あるいはマジでいい加減にしろNiantic
GBLシーズン8振り返り